• Our shoe making

    Eolunaの”ものづくり”をご紹介します。

  • 木型データの設計

    取得した足のデータから、靴の基となる木型を設計します

    足のデータからそのまま靴を作ると、ぶかぶかして歩けないものになってしまいます。また見た目の美しさからも、ほど遠い靴になってしまいます。そこで、どのような靴の形にすべきか、専門スタッフがコンピューター上で設計していきます。

     

    設計にあたっては、次の4つの視点を大切にしています。

    • お客様の足の形

    特に「ぴったり感」を大きく左右する、ボール(=親指の付け根と小指の付け根の出っ張った所)の位置と、ふまず長(=ボール中心から踵の一番出っぱっている所までの距離)は、慎重に設計します。

    • お客様の健康状況

    お客様の足が外反母趾など痛みを伴うものであれば、圧迫しないようにするにはどうしたらよいのかを考え調整します。お客様ご自身は自覚のない症状をお持ちの場合もあり、例えばこんにゃく足予備軍であれば、足囲をせばめてホールド感を強めるなど、症状が進行しないように設計していきます。

    • お客様のお好み

    データ設計スタッフと計測を承ったスタッフが打ち合わせ、デザインの詳細を決定します。ゆったり/ぴっちりどちらがお好みかなど、お聞きした内容を反映するとともに、例えば、お客様がお持ちになったお靴やお洋服からお似合いになるテイストを判断したり、普段素足/ストッキングどちらでお履きになるのかといった生活習慣から靴の中にとるべき空間量を考え、設計します。

    • 製靴しやすさ
    つま先やかかとの吊り込み作業(靴の上半分の革を下半分と組み合わせる作業)をしやすいような形したり、完成後に木型を抜くとわずかに広がってしまう履き口を計算して事前に絞り気味するなど、製靴にに設計しています。

    木型のプリントアウト

    3Dプリンターで、木型を出力します

    3Dプリンターによる木型を使うEolunaならではの工程です。2、3回テストプリントとデータ微修正を繰り返した後、本番用のプリントアウトをします。

     

    出力自体はボタン1つの作業ですが、慎重に環境を整える必要があります。主に影響を受けるのが「室温」で、プリンターのある部屋は夜間でもエアコンをつけっぱなしにしています。

     

    特に緊張を伴うのが、冬の作業です。木型のもととなるフィラメントは、寒いと粘着力が弱まる性質を持っています。3Dプリンターは薄い薄い層を何枚重ねるように、下から順に立体を造形していくのですが、1番下の層が寒さで台からはがれてしまうことがあります。すると、上に重なる層がどんどんとずれていき、結果歪みきって使い物にならなくなるからです。

     

    1つの木型ができあがるまでには、およそ10時間がかかります。木型の上部には、お一人おひとりのお名前を刻印し、靴ができあがった後も大切に保管しています。

    型紙づくり

    革を切るための型紙をつくります

    ここから、2次元の革で3次元の靴を作る工程に入ります。

     

    まずは3次元の木型に直接「デザイン線」を描き入れます。お客様のデザインイメージをもとに、職人が靴の甲・履き口の形(スロート・トップライン)を描いていきます。木型には、お好みや健康状況に関する木型設計スタッフからのメッセージが託されており、これを読みとりながら、フリーハンドで鉛筆をすすめます。

     

    次に、革をカットするための型紙を作ります。木型にマスキングテープをみっちりと貼り付け、テープの上から透けて見えるデザイン線を写し取ります。すべての線を写し取った後、テープをそっと外して広げると、2次元の型紙のもとができあがります。

     

    続いて、このテープから型紙を作成します。職人によっては、出来上がり線用の型紙と、裁断用の型紙の2種類を作成する場合もありますが、Eolunaの職人は、「出来上がり線用の型紙」1枚だけで対応します。また、型紙は左半分だけを作ります。お客様によっては左右どちらかの骨が変形しているなど、左右非対称の場合もありますが、木型を見ながら職人の勘と経験でミリ単位の調整をしていきます。

     

    型紙の種類はデザインにより異なり、プレーンなパンプスなら1枚ですが、コンビやパッチワークなどパーツが多いものでは5枚以上を必要とする場合もあります。

     

    次元を行き来しますので、徐々にたわみ・歪みが発生しやすい、難しい工程です。Eolunaでは60年強の経験を持つ技術顧問自身が担当しています。

     

    裁断

    型紙にあわせて革をカットします。

    型紙を革に置きます。型押しやプリントなど、表情のある革の場合は、目立つ部分の表情をイメージしながら配置します。型紙どおりにラインをとったら、後続作業で必要な革の余分な部分を残しながら、革包丁でカットしていきます。

     

    職人によっては裁断用の型紙を作成することもありますが、Eolunaでは後続作業をイメージしながら、出来上がり線を頼りに直接裁断を行います。後続作業は、パーツにより「折り込む」「貼りあわせる」「吊り込む」と3種類がありますので、その工程をイメージしながら、適切な幅をとっていきます。

     

    その幅は通常5ミリですが、パーツによっては2ミリ・3ミリの場合もあります。定規をあてなくとも、ジャストの幅を保てるのは、職人の勘と経験によるもの以外ありません。また、カーブが美しく出るように、履き口(スロート)の折り込みには、等間隔に切れ目をいれていきます。

    製甲と中底づくり

    靴の上半分、下半分を別々に作ります

    型紙にあわせてカットした革のパーツをミシンで縫い合わせます。

     

    革が重なる部分は厚みが出ないように、専用の機械を用いて薄く漉きます。回転する機械に革の裏側をさっと当てると一瞬でつるつるに変わります。短い時間でできてしまうだけに、力加減にはコツが必要です。

     

    縫い合わせる部分には細い補強テープ芯を縫いこみます。安価な既製品の中には芯が入っていないものがあり、この場合は早々に形崩れを起こします。

     

    靴の上半分の工程を進める一方で、別のスタッフが下半分を作ります。足が触れる中敷きと、靴を下から見たときにみえる本底の間の「中底」から作ります。作業をひとことで言えば、中底の形に切った革と厚紙を木型に貼りあわせるだけなのですが、大きな工場と違って手作業で行うEolunaでは、なかなかの力仕事です。

     

    というのも、硬い中底を木型のカーブにぴったりと添わせるためには、糊が乾くまで自転車のゴムチューブでぐるぐると巻きつけて固定しなければなりません。大変強い力をかけながらの作業ですので、ゴムがぶちんと切れることも起こります。全体重を預けるくらいの力を必要とする作業のため、職人たちはユーモアを交えて「エクササイズ」と呼んでいます。この状態で丸1日を置くと中底が木型になじみます。

    吊り込み

    上下をつなぎあわせ、靴の形にします

    2次元・平面の革を、引っ張りながら靴の裏にまわして専用の糊と釘で固定し、木型にあわせて3次元に仕立てていきます。この「吊り込み」は靴作りにおいて最もドラマティックな工程です。

     

    パンプスの横部分はおおむね平らなので、そのまま裏に貼りつけることができますが、つま先と踵は、革を引っ張ったりひだを作りながら形を作ります。引っ張る力は、革の性質を見ながらの調整が必要です。例えば一般的な牛革はしっかりとテンションをかける必要がありますが、比較的柔らかい山羊革では繊細な作業となりますし、スエードなどの起毛素材は表面加工を殺さないように注意が必要です。

     

    また、デザインによって、吊り込みの難易度が変わってきます。例えば甲にドレープのあるデザインのパンプスは、左右のひだの位置をピタリと揃える必要があります。また、ブーツ類は左右の高さを揃えることに細心の注意を払っています。

     

    吊り込みが終わるとヒールと本底の取り付けの工程に入ります。本底とは、靴をひっくり返して下から見える革の部分のことをさします。取り付けはヒールが先か、本革が先か、デザインによって選択が異なりますが、ヒールが先・通称「まくり」を選ぶ場合のほうが多いです。まくりは、本底がそのままかかとの前部分につながっているタイプで、比較的強度が高いとされています。

     

    最後に中敷きを入れた後、糊をとる・ブラシをかけるといった仕上げ作業を行い、靴の完成です。仕上げ作業は「お化粧」とも呼んでいて、職人は、ウェディング前の娘に口紅をさす母の役割。お客様に一番きれいな姿を見ていただけるように、心をこめて送り出します。

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●会社名
株式会社ミリメーター

●事業者の名称
井黒帯明

●事業者の所在地
郵便番号 :162-0846
住所 :東京都新宿区市谷左内町5 Lowp305

●事業者の連絡先
電話番号 :  	03-6265-3881
営業時間: 10:00~18:00
定休日:土日祝

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